2015年 企業経営理論 29問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

  

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
A (   )に関する活動の一環である保管の目的のひとつは、需要のB(   )への対応である。そのために所有される在庫量は、需要変動の大きさや注文から納品までのC(   ) などに依存する。消費多様化やD(   ) の短縮化も、在庫の増加に影響を与えうる要因である。企業は、こうした日々の在庫に起因するリスクをコントロールするための各種の工夫を行っている。


(設問1)
文中の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
ア A:所有権移転 B:不可視性 C:タイムラグ D:小売業態ライフサイクル
イ A:販売促進 B:ボラティリティ C:サイクルタイム D:製品ライフサイクル
ウ A:物流 B:季節変動 C:リードタイム D:小売業態ライフサイクル
エ A:物流 B:不確実性 C:リードタイム D:製品ライフサイクル
オ A:ロジスティクスB:不可視性C:タイムラグ D:小売業態ライフサイクル

 

(設問2)
文中の下線部に示す「各種の工夫」に関連する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 情報技術の活用は、組織間の情報共有を通じた生産段階の効率化、そして在庫管理や商品補充など物流合理化に貢献しているが、取引上のペーパーレス化に対する貢献はない。

イ 製品形態と生産数量についての意思決定をできるだけ実需の発生時点まで延期し、原料・素材から迅速・柔軟な生産を行う方式は、生産段階における規模の優位性を生み出す。

ウ 投機の原理に従えば、できるだけ早い段階で製品形態や製品の在庫位置に関する意思決定を行うことで、需要の変動性によるリスクの多くを吸収することができる。

エ 流通段階では、製品の在庫位置変更のタイミングをできるだけ実需の発生時点・地点に近づける形での延期型対応が有効である。

 

 

 

【選択肢】

 

(設問1)

保管を活動の一貫とするものは、物流であると考えられる。

よって、エが正解。

 

(設問2)

ア・・・情報技術を活用することで、取引上のペーパーレスを実現できる可能性があると考える。よって不適切。

イ・・・「規模の優位性を生み出す」が不適切と考える。

ウ・・・「できるだけ早い段階で」が不適切と考える。

エ・・・適切。