2016年 運営管理 7問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 製番管理方式の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 多くの製品に共通して使用する部品の発注に適している。
イ 継続生産における部品の数量統制に適している。
ウ 製造命令書の発行時に在庫中の常備品を引き当てることができる。
エ 納期変更や製品仕様の変更があった場合に、特定の部品の発注指示、生産指示などの変更が容易である。

 

【用語】

◆製番管理方式・・・製造命令書を発行するときに、その製品に関するすべての加工と組立の指示書を準備し、同一の製造番号をそれぞれに付けて管理を行う方法。個別生産のほか、ロットサイズの小さい、つまり品種ごとの月間生産量が少ない場合のロット生産で用いられることが多い。 JIS Z 8141-3211

◆生産統制・・・生産計画を計画どおりに実施できるように生産活動を制御(管理と是正処置)していくことで、計画に対して生産の進捗状況を把握して差異がある場合には、即座に対応策を実施し差異を解消させていくこと。(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)

 

【選択肢】

ア・・・共通部品の発注には適していない。

イ・・・製番管理は、受注生産や小ロットの生産に向いており、継続生産には適さない方法なので、不適切。

ウ・・・常備品は、現品の管理を簡略化するために保持しておく部品なので、引当処理は行わない。よって不適切。

エ・・・適切。