2017年 運営管理 33問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 小売店舗における在庫管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 経済的発注量とは、在庫量を最小にする1回当たりの発注量のことである。
イ サイクル在庫は、定量発注方式の場合に発生し、定期発注方式の場合には発生しない。
ウ 定量発注方式を採用した場合、発注点は調達期間中の推定需要量と安全在庫の和として求められる。
エ 補充点は、最大在庫量から調達期間中の推定需要量を差し引いた値である。
オ 見越在庫とは、発注済みであるがまだ手元にない在庫のことである。

 

 

【用語】

◆ 経済発注量・・・経済的発注量 - Wikipedia

◆サイクル在庫・・・サイクル在庫:発注量(発注点方式においては定量発注量、定期発注方式においては平均発注量)/2

適正在庫 - Wikipedia

◆補充点・・・発注する際の発注量を定めるために、現在の有効在庫と発注量の和として設定された値 JIS Z 8141-7317

◆見込在庫・・・あらかじめ予測できる変動への構えとしての在庫 JIS Z 8141-7305

 ⇔安全在庫・・・需要変動または補充期間の不確実性を吸収するために必要とされる在庫 JIS Z 8141-7304

 

【選択肢】

 ア・・・経済発注量は、「在庫量を最小にする」ではなく、「発注費用と在庫費用の総額を最小」が正しい。よって不適切。

イ・・・サイクル在庫は、定期発注方式の場合にも発生する。よって不適切。

ウ・・・適切。

エ・・・補充点は、最大在庫量であると考える。よって不適切。

オ・・・見込み在庫は、「あらかじめ予測できる変動への構えとしての在庫 JIS Z 8141-7305」なので、選択肢は不適切