2017年 企業経営理論 6問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 オーナー社長が経営する企業の事業承継の方法としてMBO(managementbuy-out)がある。MBOに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア オーナー社長は、外部の投資ファンドに株式を売却して、役員を刷新して経営を引き継がせる。

イ オーナー社長は、勤務経験が長いベテランで役員ではない企画部長と営業課長に株式を売却して、経営を引き継がせる。

ウ オーナー社長は、社外の第三者に株式を売却して、役員ではない従業員に経営を引き継がせる。

エ 財務担当役員と同僚の役員は、投資ファンドの支援を受けることなどを通じてオーナー社長から株式を買い取り経営を引き継ぐ。

オ 役員ではない企画部長と営業課長は、金融機関から融資を受けてオーナー社長から株式を買い取り、役員と従業員を刷新して経営を引き継ぐ。

 

【用語】

MBOは、「企業買収手段の1つ。企業や事業部門の経営者や幹部社員が、当該事業の継続を前提として既存オーナー(株主や親会社)から株式もしくは営業資産を買い取って、経営権を取得する方法のこと」なので、役員が、経営を引き継ぐ、唯一の回答であるエが正解である。

 

【選択肢】

ア・・・事業継承の方法のひとつであるが、MBOではない。

イ・・・役員ではない従業員に、経営を引き継がせているので、EBO(Employee Buyout)を指していると考えられる。

ウ・・・役員ではない従業員に、経営を引き継がせているので、EBO(Employee Buyout)を指していると考えられる。

エ・・・正解

オ・・・役員ではない従業員に、事業を買収しているので、EBO(Employee Buyout)を指していると考えられる。

 

【所感】

MBOを実施するのが、「経営者」ということが頭に入っていれば、すぐに解ける問題だった。