2015年 企業経営理論 31問目
中小企業診断士試験問題より抜粋
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
人は、一般的に、自分にとって最良と思われる商品を購入する。しかし、購入後に「本当にこの選択でよかったのか」、「迷ったもうひとつの商品のほうがよかったのではないか」と思い悩むことは、決して珍しいことではない。購入した商品は最良と思う一方で、他の商品のほうがよかったのではないかとも考える。人は、こうした2つの認識の矛盾から、心理的な緊張を高める。
(設問1)
文中の下線部の「心理的な緊張」状態を表す語句として、最も適切なものはどれか。
ア サイコグラフィックス
イ 認知的不協和
ウ バラエティシーキング
エ ブランドスイッチング
(設問2)
文中の下線部の「心理的な緊張」状態に関する記述として、最も適切なものはどれか。ア この状態が生じると、好ましい情報を求めて、当該企業のホームページや広告を見る傾向がある。
イ この状態が生じると、当該購買行動が非常に重要な出来事であったかのように過大に感じる。
ウ この状態は関与が低くブランド間知覚差異が小さいと生じやすい。
エ この状態は信頼財よりも探索財や経験財において生じやすい。
【用語】
◆認知的不協和・・・認知的不協和 - Wikipedia
◆バラエティシーキング・・・バラエティーシーキングとは - コトバンク
◆ブランドスイッチング ・・・ブランド・スイッチングとは - コトバンク
◆信頼財、探索財、経験財・・・CSAJ/コラム「やさしい情報経済論」経験財のプロモーション
【選択肢】
(設問1)
用語の意味から、認知的不協和が解答。よって、イ。
(設問2)
ア・・・適切。
イ・・・不適切。
ウ・・・関与が高い方が、発生しやすいのでは、と考える。よって不適切。
エ・・・信頼財についても、認知的不協和が生じると考える。よって不適切。