2016年 運営管理 10問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 下表は、あるプロジェクト業務を行う際の各作業の要件を示している。CPM(Critical Path Method)を適用して、最短プロジェクト遂行期間となる条件を達成したときの最小費用を、下記の解答群から選べ(単位:万円)。

 

f:id:n3106:20180611164546p:plain

 

[解答群]
ア 650
イ 730
ウ 790
エ 840

 

 

【選択肢】

本文で提示されているプロジェクトをアローダイヤグラムで表現すると以下の通りである。

f:id:n3106:20180611171935p:plain

 

与えられた表の、所要時間所要時間からクリティカルパスを算出すると、作業A→作業C→作業Dの作業が最小となり、③のパスは余裕が1ある。

 

上図から、

・作業Dは、独立している(平行した作業がない)ので最短プロジェクトにするには、最短所要期間である3にすればよい。

・作業Bと作業Cは平行しているので、最短作業になっている状態について観察が必要である。作業Bは、作業時間が3になる、また、作業Cは最短作業時間が2である。そのためクリティカルパスが、作業Cから作業Bに入れ替わる。一方、作業を短縮するには、費用が発生するため、不要な短縮はしないほうがよい。そのため、クリティカルパスではない作業Cは、クリティカルパスである作業Bにあわせて、作業時間を3にした方が、費用は最小になる

 

よって、それぞれの作業を以下の通り減らすことで、最短プロジェクト遂行期間となりうかつ費用も最小化される。

作業B:4→3

作業C:5→3

作業D:8→3

 

短縮費用の合計は、

1×90+2×50+5×120=790

 

よって、ウが解答。