2016年 運営管理 1問目
中小企業診断士試験問題より抜粋
ある機械加工職場における生産リードタイムの短縮を目指した改善活動に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 処理を開始してすべての処理を完了するまでの総所要時間を短くするために、ディスパッチングルールを変更した。
イ 流れ線図を作成し、「設備間の距離庵物流量の総和」を計算してレイアウトを変更した。
ウ 納期管理を徹底するために、PERT を使ってロットサイズを変更した。
エ マンマシンチャートを作成し、作業者の作業手順を変更した。
【用語】
◆ディスパチングルール・・・待ちジョブのなかから、次に優先して加工するジョブを決めるための規則 JIS Z 8141-3314
◆流れ線図・・・設備や建屋の配置図に工程図記号を記入したものをいい、各工程図記号の位置関係を示す。(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)
◆アローダイヤグラム・・・プロジェクトを構成している各作業を矢印で表し、作業間の先行関係にしたがって結合し、プロジェクトの開始と完了を表すノードを追加したネットワーク図 JIS Z 8141-3316
◆PERT(Program Evaluation and Review Technique)・・・順序関係が存在する複数のアクティビティ(作業)で構成されるプロジェクトを、能率よく実行するためのスケジューリング手法。(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)
◆マンマシンチャート・・・
【選択肢】
ア・・・適切。
イ・・・適切。
ウ・・・PERTでは、アクティビティ(作業)のスケジューリングを通じて納期管理を実施できると考えるが、ロットサイズの変更を表現することは難しいのでは、と考える。よって不適合。
エ・・・適切。