2017年 運営管理 15問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 次の4つの手法で分析した結果から改善案を検討する際に、「ECRSの原則」が利用できる手法の数として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

<分析手法>

①ABC 分析

②連合作業分析

③事務工程分析

④流動数分析

 

[解答群]

ア 1

イ 2

ウ 3

エ 4

【用語】

◆ECRSの原則・・・改善の4原則のことで、工程、作業、動作を対象とした分析に対する改善の指針。排除(Eliminate)、結合(Conbine)、交換(Rearrangement)、簡素化(Simplify)の順番で検討するのが一般的(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)

 

◆連合作業分析・・・人と機械、2人以上の人が協働して作業を行うとき、その共同作業の効率を高めるための分析手法 JIS Z 8141-5213

 

◆流動数分析・・・前工程からの仕掛品の累積受入数量と次工程への累積払出数量を日時で比較し、その差から仕掛品の在庫量や過小過多、停滞時間などを把握するもの (『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)

 

【選択肢】

ECRSは、工程、作業、動作に関する分析であるので、ABC分析は選択肢に入らない。

また、流動数分析は、進捗をはかるものなので、ECRS的なものではない。よって回答は、連合作業分析と、事務工程分析のふたつ。

 

【所感】

ECRS分析が、工程、作業、動作を対象とした分析であり、ABC分析を含まないことに気が付かなかった。難しい問題だったという印象。