2017年 運営管理 7問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

 下表は、ある職場で加工に用いられている機械Aについてワークサンプリングを行った結果を示している。主作業以外の作業を改善対象として抽出するため、対象となる作業のパレート分析を行った。80%を超えない範囲でできるだけ多くの作業を改善対象とするとき、その作業の数として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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[解答群]

ア 3

イ 4

ウ 5

エ 6

 

 

【選択肢】

主作業以外の作業が抽出の対象となるため、この場合、主作業と考えられる機械加工を除いて抽出すればよいと考えれる。作業全体の合計は、1,320であるが、機会加工の1,320回を引くと、1,000回。1,000回のうちの80%、つまり800回を超えないように、観測回数の大きい順番に作業を抽出する。

加工部材の着脱作業(251回)+段取替え(206回)+着脱作業待ち(189回)+段取替え待ち(155回)=800回

となり、これらの4つの作業を改善対象として、抽出すればよいと考える。よって、回答はイ(4)。

 

 【所感】

問題文の、「主作業以外の作業を改善対象として抽出」を読み飛ばして、機械加工を含めたパレート分析を実施してしまうと、答えがア(3)になってしまうので、ひっかけ問題であると考えられる。問題文をしっかり読む必要がある。