2017年 企業経営理論 22問目
中小企業診断士試験問題より抜粋
組織の計画的変革にはさまざまな手法があるが、その多くの背後にはK. レヴィン(Lewin)らが主張した、解凍―変化―再凍結モデルがある。この計画的変革モデルに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 解凍の際には、新しいことを学ぶだけでなく、その人のパーソナリティや社会関係と一体化していることをやめることが含まれるため、変わろうというモチベーションを起こさせることが重要である。
イ 解凍の際に変革に対して組織メンバーを動機づけるためには、自分たちの過去の失敗を認めることに対する不安や脅威を持たないよう、組織が危機に直面しているという意識を持たせないよう配慮する必要がある。
ウ 再凍結の過程では、新しい行動様式を身につけた人にとって重要な他者たちから、その行動や態度を認めてもらえるかどうかを試す機会を持たせる必要がある。
エ 再凍結の過程では、新しい役割や行動が、その人のアイデンティティにあっているかどうか、パーソナリティと矛盾しないかどうかを確認する機会を持たせる必要がある。
オ 変化の過程では、模範的な役割を演じるロールモデルや信頼のおける仲間たちとの同一視と、そうした人々の立場から新しいことを学ぶことが必要である。
【用語】
【選択肢】
ア・・・正しい。
イ・・・組織メンバーに対して、動機づけし変わろうとするモチベーションを与える必要があり、危機に直面していることを伝えても問題ないと考える。そのため、不適切。
ウ・・・正しい。
エ・・・正しい。
オ・・・正しい。
【所感】解凍-変化-再凍結モデルを理解する必要があるが、本文については文脈から正解がわかるように思う。