2016年 運営管理 16問目

中小企業診断士試験問題より抜粋

中小企業診断士試験問題

 

  人の作業者が電気部品の組み立てを行っている工程でワークサンプリング法を実施した結果が下表に示されている。この実施結果から算出される「主体作業」と「職場余裕」の時間構成比率の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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[解答群]
ア 主体作業:58 % 職場余裕:11 %
イ 主体作業:58 % 職場余裕:12 %
ウ 主体作業:70 % 職場余裕:11 %
エ 主体作業:70 % 職場余裕:12 %

 

 【用語】

◆主体作業・・・主作業(仕事の目的に対し直接的に寄与する作業)と付随作業(主作業に付随して規則的に発生するが、仕事の目的に対し間接的に寄与する作業)(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)

◆職場余裕・・・作業の管理のために不規則・偶発的に発生する作業や状況。打ち合わせ、材料待ち、機械故障など(『スピードテキスト3 運営管理〈2018年版〉』より)

 

【選択肢】

ハンダ付け→主体作業(主作業)

基盤への部品の取り付け→主体作業(主作業)

基盤のネジ止め→主体作業(主作業)

組立作業完了後の製品検査(全数)→主体作業(付随作業)

ロット単位での完成部品の運搬→準備段取作業

不良品の手直し→作業余裕

ネジ・ハンダの補充(不定期)→職場余裕

部品不足による手待ち→職場余裕

打ち合わせ→職場余裕

朝礼→職場余裕

水飲み→用達余裕

用便→用達余裕

 

主体作業は、

ハンダ付け 120、基盤への部品の取り付け 90、基盤のネジ止め 80、組立作業完了後の製品検査(全数) 60。合計は、350となるので、350÷500=70%

 

職場余裕は、

部品不足による手待ち 24、打ち合わせ 19、朝礼 12。合計は、55となるので、55÷500=11%

 

よって、ウが解答。